田安門 桝形石垣
田安門 桝形石垣
(北の丸公園/東京)
”江戸城の城門は、「枡形門ますがたもん」といって石垣を四角く巡らして直進できない通路を設け、
城内側には「渡櫓門わたりやぐらもん」といって長大な武器庫である建物を載せています。"
(東京都教育委員会「文化財めぐり」HPより)
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九段坂を上がってきて田安門をくぐると、ロの字形に、写真の石垣でぐるっと囲われたスペースがあり
入って右手側の面には、写真1枚目の「田安門の渡櫓門」がある ということです(2つの門で1組)
江戸城の石垣、大部分は東伊豆産の安山岩だそうですね。熱海、伊東あたりに丁場があって、船で輸送したと。
その近くの真鶴産の石は本小松石のブランドで、高級墓石として有名ですし。石の質が非常に良いのですね
500年経っても、元の姿のままでここにあります
写真のように、さまざまな形・大きさの不揃いの石が上手に積まれているの、面白いですよねー
長靴みたいなL型の石もありますよ。私は規則的で綺麗な石垣より、こちらが断然好きですね。
おおーと感心させられます...
完全な四角は比較的上のほうにちらほら、ある位で少なく。ほとんどは四角に見えても隅がわずかに切ってあり
五角形、六角形になっていて。
多角になることで、なるべくたくさんの石と手をつなごうとしているような。
こういう不規則で不思議な積み方って、大地震により強いとか 理由あっての形なのだろうね
もし揺れたら、石にかかる力は細かく分散され、部分部分で「せって」互いに打ち消し合ったり?...そんな
ふうに見えなくもないですけど どうなんでしょう..
外観の完成図が先にあるわけではないでしょうから。その場その場で石を選んで整えて積んでくのですよねー
たいしたもんです